
「髭を剃りすぎると、濃くなる」という話を、男性なら誰しも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
髭に限らず、ムダ毛も剃ると濃くなる、というのは、都市伝説のように世の中に広まっています。
今回は、気になるその真相について、調査しました。
目次
髭の濃さには2つの理由が考えられる
まず、髭が濃くなる傾向にあるケースを見てみましょう。
一般的によく言われるものに、以下のものが挙げられます。
・遺伝の問題
・男性ホルモンの影響
・髭の剃りすぎ
続いて、具体的にその内容を見ていきましょう。
遺伝性の問題
祖父母や両親の髭や体毛が濃い場合、その遺伝子を受け継ぐと髭が濃くなりやすい傾向にあります。
ただ、同じ遺伝子を受け継いでいる兄弟でも、髭の濃さが違うケースもありますよね。
その場合は、生活習慣の違いが影響していることが考えられます。
男性ホルモンの過剰分泌
遺伝性の問題が考えられない場合、または同じ兄弟でも髭の濃さが違うという場合に考えられるのは、男性ホルモンの過剰分泌です。
ここで、生活習慣が乱れると男性ホルモンが乱れ、過剰分泌状態となり、髭が濃くなる可能性があるということを知っておきましょう。
偏食、飲酒や喫煙、睡眠の乱れ、ストレス、運動不足など、さまざまな原因が考えられますので、心当たりのある人は、少しでも生活習慣を整えるようにしましょう。
生活習慣を整えると、男性ホルモンが正常に分泌されるようになり、髭の濃さを改善することも期待できます。
髭を剃りすぎると本当に髭は濃くなる?
では、「髭を剃りすぎたから、濃くなる」という話ですが、実際の所はどうなのでしょうか。
現時点では「髭の剃りすぎ=髭が濃くなる」という因果関係は、はっきりしていません。
医学的根拠もありませんが、剃ることにより毛が斜めに切断され、断面積が大きくなり、太くなったように見えるケースもあるようです。
髭は根元が太く、先端が細い形状をしています。
この状態の髭を剃ると、先端にあった細い部分が切り取られ、根本の太い部分が肌に残ることになります。
そのため、太い根本部分の切断面が見える状態になり「髭が濃くなった」と思う人がいるということです。
つまり、実際の太さや密度は、剃りすぎたからと言って変わらないと考えていいでしょう。
「髭剃りで髭が濃くなった」と勘違いする理由
髭剃りを始めたタイミングは人によって違うと思いますが、髭剃りを毎日行っていると、だんだんと濃くなるイメージがあるという人は多いと思います。
その結果「髭を剃り続けたから、濃くなった」と考える人も多いようです。
髭の濃さに影響する男性ホルモンは、25歳から30歳ころに分泌量のピークを迎えます。
それ以降は、男性ホルモンの分泌は減少していくのですが、髭剃りを始めたタイミングと男性ホルモンの分泌が増えるタイミングが重なると、多くの人は「髭剃りを始めたから、髭が濃くなった」と感じるようです。
髭剃りで強い刺激を与えるのはNG
髭剃り時にあまりにも強い刺激を与えてしまうと、その反応として一時的に髭が濃くなることがあります。
ただ、これは一時的なもので、その後注意すれば髭が濃くなりつづけるということはないようです。
髭を剃る際には、正しいケアをしながら、できるだけ刺激を与えないようにしましょう。
毛抜きで抜くと髭の生命力を強めてしまうことも
剃り残した太い髭を毛抜きなどで抜いてしまうと、皮膚の中で炎症が起きてしまい、髭が「より太く、丈夫な髭を伸ばそう」とすることもあります。
そのような事態に陥ると丈夫な髭が育ってしまい、場合によっては皮膚の中からうまく外に出てこられなくなり、埋もれ毛になってしまうこともあります。
埋もれ毛になると肌の中に太い髭が埋もれたまま、透けて見えるような状態で残り続けます。
毛抜きで髭を抜くのは、NGと考えましょう。
毎日のことだから、低刺激な髭剃りを心掛ける
刺激の強い髭の剃り方やケアをすると、一時的とはいえ髭が濃くなってしまったり、埋もれ毛などのトラブルにつながることがお分かりいただけたでしょうか。
そのような事態を避けるためにも、毎日の髭剃りは正しい方法で行うことが大切です。
・髭剃り前に洗顔をし、プレシェービング剤で肌と毛穴を柔らかくする
・蒸しタオルなどで毛穴を開いてからカミソリを行う
・髭剃りは低刺激の電気カミソリがオススメ
・T字カミソリの場合、多機能で肌に優しいタイプを選ぶ
・シェービング剤を塗布してから、カミソリを使用する
・逆剃りは肌を傷めるので、まずは順剃りを行う
・どうしても剃り残しができてしまった場合のみ、逆剃りをする
・カミソリ後は、アフターシェーブローションで肌の保護・保湿を忘れずに
毎日のことですから、この手順をルーティン化し、一生の付き合いとなる髭と向き合いましょう。
正しい髭剃りで清潔感ある男を目指す
正しい髭剃りを行うことが、肌にとってもプラスとなり、髭を正しく深剃りすることにもつながります。
きちんとカミソリを当てている顔は、相手に清潔な印象を与えますから、身だしなみの一環として取り組みましょう。